厨子屋について

厨子屋ついて

厨子屋は会津若松の仏壇仏具メーカー《アルテマイスター》により、2002年に銀座に誕生しました。

アルテマイスターの創業は1900年。当時の年号は明治でしたが、大正、昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で、人々のライフスタイルや住環境なども大きく様変わりしました。

家族構成や価値観も変化し、古くから行われてきた、先祖と向き合い、祈りを捧げる習慣も希薄になりつつあります。

そのような今だからこそ、厨子屋は現代の暮らしに調和し、自分らしいスタイルに適う祈りのかたちとして、厨子をご提案しています。

厨子屋が
考える
厨子とは

厨子は、命を繋ぐための貴重な食物や食器を納めていた箱や棚が始まりとされ、その後、仏像や仏舎利を安置するなど、古くから人々の生活に重要な役割を果たしてきました。

有名なところでは、奈良の法隆寺が所蔵する玉虫厨子は飛鳥時代のものであり、国宝に指定されています。

長い時を刻みながら、多くの人々に必要とされてきた厨子。厨子屋ではこの厨子を、現代のライフスタイルや価値観なども考慮しながら、大切なもの・ことを納め、祈りを捧げる格別な箱としてご提案しています。祈ることで心に平安が宿り、明日への力になる。厨子は日常を豊かにしてくれる装置と考えています。

厨子が実現する
これからの
祈りのかたち

ひと昔前と比べて社会ははるかに複雑になり、数年先の未来でさえ明確な姿が見えない状況が続いています。

そんな不安定で不透明な世の中において、人々に必要なもののひとつに祈りがあるのではないでしょうか。

そんな祈りの習慣を手助けする役割を担うのが、大切なものを納めた厨子です。持ち運びが容易なので、好きな場所に置き、好きな時間に祈る。気分が変わったら厨子を別の場所に移動するのも良いでしょう。

難しく考える必要はありません。現代の心の拠り所、自分らしい祈りのかたちとして、より自由な気持ちで厨子と向き合ってみてはいかがでしょうか。

厨子屋では、厨子をはじめ、仏像や祈りの調度品も展示しています。ぜひ足をお運びいただき、実物をご覧ください。

そもそも厨子とは?

厨子とは、大切なもの・ことを納める箱、魂を委ねられるほどの霊性ある格別な箱のことです。6世紀、日本に仏教が伝来し、7世紀(飛鳥時代)に入ると、仏教文化として大変革がおこり、仏像・仏舎利・経典・位牌など、大切なものを納める箱として厨子が広がったとされています。

名前の由来は、貴人の家の台所を御厨子所(みずしどころ)と呼び、そこで使われていた棚を《厨子棚》と呼んでいたことから。起源は中国、命を繋ぐための食物や食器を大切なものとして納めていた箱や棚が始まりといわれています。